那須与市の墓

皆さんは那須与一、という人物をご存知でしょうか?
聞いたことはある人が多いんじゃないでしょうか、

与一とは、此処須磨の土地に大いに関わりの有る、治承・寿永の乱(源平合戦)、そして只今放送中のHNKドラマ『平清盛』にも関係する人物です。

与一といえば弓の名手、として知られていますが、其れには一つの伝説が残されています。
与一は治承・寿永の乱において、源頼朝方に加わりました。
屋島の戦いにて負けを認められない平氏方は軍船に扇の的を掲げ、射落としてみよと源氏へけしかけ、射手として選ばれたのが与一でした。
源義経に命じられ、与一は72m先にある海上を上下左右と揺れる船の上に掲げられた扇の的を見事射抜き、源平両軍は、歓声を上げて与一を褒め讃えた、という伝説が残されています。
この伝説はみなさんもご存知の平家物語にも記されています。

那須与市の墓
その那須与一の墓が此処、須磨にあります。
市営地下鉄、「妙法寺駅」、「板宿駅」から市バスで「那須神社前」に下車するとすぐに那須与一の墓が建っています。
この墓にお参りをすると年を老いても下の世話にならないとする言い伝えがあり、毎月7日の御命日には多くの参詣者が訪れます。またこの近くには与一が進行したとされる北向八幡神社があります。
戦乱後、八幡神社を訪れた与一は病にかかり、この地で死去した、という伝説も残されています。

ここの他に、京都府京都市の即成院、栃木県大田原市の菩薩寺玄性寺にも与一の墓はあります。

平安時代に活躍した弓の名手、那須与一。
源平合戦に活躍した彼の、現代まで残る歴史に触れてみてはいかがでしょうか?


<アクセス>

市営地下鉄「妙法寺駅」・「板宿駅」、山陽電鉄「板宿駅」から市バス5系統  「那須神社前」下車すぐ